Q 下り坂でブレーキを酷使すると利きが悪くなるのはなぜですか?

POINT

  • 下り坂はフットブレーキだけに頼らずエンジンブレーキも併用。
  • ブレーキパッドは許容温度を超えると制動力が一気に低下する。
  • ブレーキフルードは熱で沸騰すると気泡が発生し制動力が低下。

Answer

長い坂をクルマで下るときには、エンジンブレーキを併用するのが理想です。MT車であれば、2速や3速といった低めのギアを使い、制限速度を超えないように調整します。AT車も同様で、2レンジ、もしくは3レンジを使い、できるだけフットブレーキだけに頼らない速度調整を心掛けてください。その理由は、長い下り坂で、フットブレーキを踏み続けていると、ブレーキディスクとブレーキパッドが接し続け、ブレーキパッドの許容範囲を超える熱が発生する可能性があるからです。ブレーキパッドには、その素材に応じた許容温度があり、その温度を超えてしまうと、摩擦係数が下がり、制動力が一気に低下してしまいます。すると、いくらブレーキペダルを踏んでも、クルマは止まってくれません。この状態をフェード現象といいます。

また、似たような症状として、ベーパーロックと呼ばれるものがあります。フェード現象が発生したまま、フットブレーキを踏み続けると、ブレーキディスクとブレーキパッドの熱が上がり続け、今度はブレーキペダルと、ブレーキパッドを押し出すピストンをつなぐブレーキフルードにまで熱が伝わります。その熱でフルードが沸騰すると、ホース内に気泡が発生してしまいます。この状態では、どんなにブレーキペダルを踏んでも、その力が気泡を潰すことに使われてしまい、ブレーキパッドを押す力になりません。このような状態を防ぐためにも、長い下り坂ではフットブレーキだけでのスピード調整を行わず、エンジンブレーキを併用してください。

フェード現象

  1. 写真:ロードサービスカー1
    ドラムブレーキは摩擦材がドラム内にあるため、一般にディスクブレーキよりも放熱性が悪い。フェードも起きやすく、冷えるのにも時間がかかる。
  2. 写真:ロードサービスカー2
    ディスクブレーキは開放的な構造なので、ドラムブレーキに比べて放熱性は高い。だが、多用しすぎればフェード現象が起こる可能性はある。

ベーパーロック現象

  1. 写真:ロードサービスカー3
    ベーパーロック現象の原因は、ブレーキフルードやフルードに含まれた水分が沸騰することによる気泡の発生である。ブレーキフルードは経年劣化により沸点が下がっていく。
  2. 写真:ロードサービスカー4
    ブレーキペダルを同じ強さで連続して何度か踏んでみる。フワフワしたり、毎回、同じ深さまで踏めないようなら、空気の混入がありえる。

2013年03月現在

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