Q 厳冬期の車中泊。寒さをしのぐ対策は?

POINT

  • 厳冬期の車中泊に備え、使い捨てカイロや毛布、寝袋、飲料を車載する。
  • 一時的にエンジンを掛けてヒーターを稼働させてもよいが、一酸化炭素中毒の危険があるため、可能な限りエンジンは停止させる。

Answer

厳冬期の車内はどんな状況になりますか?
厳冬期の車内はどんな状況になりますか?

近年の豪雪や爆弾低気圧などによって、車内で天候の回復や救援を待たなければならない事態が増加しています。しかしながら、厳冬期にエンジンを停止させた状態の車内温度は想像以上に急低下します。外気温と車内温度の関係に加えて車内の広さにもよりますが、実験では、外気温が約-10℃で車内温度が約25℃であった場合、エンジン停止と同時にヒーターを停止させると、わずか1時間後の車内温度は約15℃も低下し、3時間を経過する頃には氷点下にまで下がりました。また、身につけている服装にもよりますが、この状態で長時間過ごし身体の中心部の体温が約35℃まで低下すると「低体温症」となる可能性が高まります。身体が震えるなどの「寒冷反応」の発生確率が高まり、さらに体温が約30℃まで下がると身体の血液が滞る「末梢循環不全」が発生し危険です。

厳冬期の車中泊にはどんな準備が必要ですか?
厳冬期の車中泊にはどんな準備が必要ですか?

厳冬期の異常気象など、不可抗力によって車中泊しなければならない場合は、そうした状況も踏まえ、最低限、身体に貼り付けるタイプの使い捨てカイロや毛布(できれば人数分)を車載しておきましょう。寝袋があるとさらに安心です。その際、寒さをしのげる目安となる温度にも注意します。メーカーや寝袋の種類によって異なりますが、「最低使用温度」、「リミット温度」などの表記が氷点下にまで対応しているものが理想です。また、寝袋の下には保温マットの類いを併用すると寝袋の保温効果が高まり底冷えを緩和することが可能です。さらに、天候が回復しても積雪などの状況により道路が封鎖されてしまい身動きがとれず、場合によっては救助が来るまで長時間、そのまま車内に留まることも考えられます。そのため、厳冬期のドライブでは、飲料水や食料を余分に積んでおくといいでしょう。

エンジンを掛けたまま就寝してしまっても大丈夫ですか?
エンジンを掛けたまま就寝してしまっても大丈夫ですか?

厳冬期での車中泊は可能な限りエンジンを停止(アイドリングをしないこと)してください。自車の排出ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒で死に至るケースがあるからです。緊急回避措置として一時的にエンジンを掛けてヒーターを稼働させることはやむを得ませんが、そうした状況でない限りエンジンは停止させます。一般的に車両には一酸化炭素などの有害物質が発生しないように触媒が取り付けられていますが、外気温の低い状態が続くと熱を必要とする触媒が正しく機能しなくなる可能性があります。車内は完全に密閉された空間ではありません。積雪がない場合であっても有害物質を含んだ排出ガスがクルマの隙間から車内へ入り込むことが考えられます。また、積雪がある場所でアイドリングをする際は、マフラー付近の除雪を頻繁に行ってください。さらに、再出発時に燃料を少しでも多く確保しておくという観点からも、長時間のアイドリングは避けるべきでしょう。

2015年02月現在

厳冬期の車中泊。寒さをしのぐ対策は?
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