エンジンオイルは温度によって、粘度が変化します。温度が低くなると流動性が失われ、固くなることで、エンジンの始動性が悪くなる場合もあります。このような状態が続くと、バッテリーへの負担も大きくなってしまいます。
こうしたことを踏まえ、冬場の外気温も考慮したエンジンオイルを選びましょう。通常、整備工場にオイル交換を任せているのであれば、エンジンオイルの選択も問題ありませんが、都市部に住んでいる方が、冬場に寒冷地に出かけるような場合は、その旨を伝えておいたほうがより安心できます。また、車載の取扱い説明書にあるオイル粘度も目安になります。
なお、オイルの粘度は「10W-40」といったように表示されています。この数値の場合、「10W」という、Wの前の数字が低温時の性能を示すもので、数字が小さいほど、寒さに強いエンジンオイルといえます。10Wは-20℃、5Wは-30℃でも粘性を保つことができます。寒冷地に出かけるなら、10Wより数字の小さいものを選んでおけば、間違いないでしょう。
エンジンオイルの点検は、オイルレベルゲージを使って行います。エンジンが冷えている状態で、オイルレベルゲージを一旦抜き取り、先端を拭き取ります。もう一度差し込み、ゲージ先端の上限ラインと下限ラインの間に液面があれば、量は問題ありません。足りない場合は補充、もしくは交換してください。
2013年03月現在