近年は手軽にパンクを修理する「応急処理キット」を装備して、スペアタイヤを積まないクルマも増えています。これはタイヤにクギやネジが刺さった軽度のパンクを応急修理して整備工場までの移動を可能にするもので、一般的にタイヤからエアの漏れを少なくするための修理剤と、クルマのアクセサリーソケットを利用して空気圧を調整するコンプレッサーなどがセットとなっています(薬剤とコンプレッサーが一体化したものもあります)。
パンクした場合には、まずタイヤの状況の確認が不可欠です。タイヤの横部分やホイールの破損、大きな亀裂などの重度の症状では応急処置できないこともありますので、その際にはJAFや整備工場などに連絡しなければなりません。通常は1本分の用量となっていますので、2本以上のタイヤがパンクした場合も同様です。
クギやネジが刺さったパンクではクギ・ネジを抜かずに応急処置を施します。抜いてしまうと応急修理できなくなることもあるので注意が必要です。使用するには添付の説明書の手順に従って行いましょう。もちろん、他の車等に迷惑にならない安全な作業場所を確保し、修理後は急ブレーキや急ハンドルを避けた慎重な運転を心がけてください。
※タイヤパンク応急処理剤には有効期限があります。取扱説明書でご確認ください。
2014年09月現在