Q バイクのABS

POINT

  • ABSは、急ブレーキ時でもタイヤロックを防ぎ制動を安定させる装置。
  • 緊急時にも有効活用できるように、試乗会やスクールでABSを体験。
  • 路面や走行条件によって制動距離が伸びる場合があり、過信は禁物。

Answer

バイクのABSにはどんな特徴があるのか?
バイクのABSにはどんな特徴があるのか?

タイヤはブレーキによるロック直前の領域でもっとも強い制動力を発揮しますが、その反面、ロックさせてしまうと転倒につながる恐れが高まります。滑りやすい路面や緊急時のブレーキ操作におけるタイヤのロックを防ぎ、安定した制動力を引き出させるようにライダーのブレーキ操作を補助する装置が、バイクのABSです。ブレーキをかけたとき、前後それぞれの車輪に装着されたセンサーがタイヤのロックしそうな動きを検知すると、ABSがブレーキ圧を緻密に制御し、ロック直前の最適な制動力を発揮する状態へと導きます。最近では技術の進歩にともないABSシステムの大幅な軽量化が進み、スクーターからオフロードタイプまで幅広いバイクに搭載されるようになりました。

ABSを搭載したバイクのブレーキ操作とは?
ABSを搭載したバイクのブレーキ操作とは?

基本的なブレーキの方法はABSを装備していないバイクと同じです。停止させるときには、まずリアブレーキをかけて車体を安定させ、次にフロントブレーキのレバーを穏やかに握り込み、徐々に強くかけていきます。緊急時はタイヤのロックを恐れず、遠慮なく前後のブレーキレバーを一度に強く操作し、バイクが完全に停止するまでかけ続けます。身体が前に飛ばないよう、通常走行時よりも強いニーグリップ(車体を腿や足で挟み込むこと)を心掛けてください。ABSの性能について理解していても、とっさに前後のブレーキを強くかけるのは難しいものです。ABSを作動させるブレーキングの練習をしておけば、緊急時もABSを有効に利用できます。メーカー主催の試乗会やライディングスクールなど、ABSを体験する機会があれば積極的に参加してみましょう。

ABSが付いていれば転倒は避けられるのか?
ABSが付いていれば転倒は避けられるのか?

ABSはいかなる場合でも転倒を防止する万能な安全装置ではありません。ABSは、ほとんどの状況で制動距離を短縮してくれるシステムですが、路面や走行条件によってはABSを装備していないバイクよりも制動距離が伸びる場合があります。また、コーナリング中に車体が横滑り状態に陥ってしまうとABSでは対応することはできません。基本的な安全運転を守ることはもちろん、ABSへの過信は禁物です。とはいえ、ABSはブレーキ操作を起因とする事故減少への有用性が高く評価されており、欧州では2016年より125cc以上のバイクへのABS装備が義務化されます。また今後は、日本で販売されるバイクにもABSが標準装備、または搭載可能なモデルが現在よりも増えていくことが予想されます。

2014年09月現在

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