ドライブ中に大雨に遭遇した時は、ドライバーも視界が悪く、歩行者にとってもクルマに気づきにくく事故が起きやすい状況なので、より安全な運転を心がけましょう。
ゲリラ豪雨や台風では大量の雨が降るため、道路の冠水や急な川の増水、土砂災害が起こりやすくなっています。冠水などによる被害※1を避けるには、高架下や立体交差のアンダーパスなど周囲より低い場所を避けることが必要です。浸水の恐れが想定される場合は、地下など低い場所での駐車にも注意しましょう。
アンダーパスなどの冠水した道路では、見た目で水深を判断することが難しく、推測で走行してしまうとクルマが浸水する危険があります。絶対に進入せずに迂回しましょう。走行できそうな浅い水深であっても、路面状況がわかりにくいので排水溝への脱輪や段差への乗り上げなどの危険があります。
また、川沿いの道路など河川の近くを走行しているときは、川の急な増水に注意してください。水かさが増える、濁ったり枝などが流れてきたりするときは危険です。上流で降った雨により急に増水することもあります。国土交通省が局所的な冠水の可能性がある道路の危険個所をホームページで公開しているほか、各自治体でも浸水害の予想区域などを示したハザードマップを作成しているので、大雨の際に冠水・浸水の危険があるルートをあらかじめ把握したり、より安全な場所に避難する必要があります。
海岸沿いや山間部などを走行する時は、走行ルートや外出先に土砂災害危険箇所*1等がないかあらかじめ確認しておきましょう。特に天気予報で大雨などの警報が発表された場合、土砂災害の危険も高まります。土砂災害によって道路が寸断された場合、山間部では孤立する恐れもあります。救援を待つ間のために、携帯電話の充電器や防災用品※2を準備しておくとよいでしょう。
大雨などの予報が出た時は、外出はできるだけ控えることが大切です。必要に迫られてクルマで出かけざるを得ない場合には、ハザードマップや気象情報を確認し、より安全な経路や時間を選択するなど、危険を回避することが重要です。
*1 国土交通省「各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域」
2017年11月現在