Q 雨天時に初めてわかる摩耗タイヤの危険性

POINT

  • 雨天時は残り溝が浅いと制動距離が延び、旋回時の膨らみ量も拡大する。
  • タイヤの使用限度は、接地面の溝の深さが1.6㎜以上と法令で定義。
  • スタッドレスは新品の50%摩耗で現れる段差が、冬用タイヤの使用限度。

Answer

摩耗が進むと、雨天時の走行にどんな影響が出るの?
摩耗が進むと、雨天時の走行にどんな影響が出るの?

JAFが行ったテスト(JAFユーザーテスト)によれば、乾いた路面(ドライ路面ともいいます)では、タイヤの残り溝が新品タイヤの2分山(テストタイヤの平均溝深さ3.1mm)や、5分山(同4.7mm)でもグリップ力はおちず、直線路での制動距離(100km/hからの急制動)は、新品タイヤ(同7.6mm)とほぼ同等でした。しかし、同じタイヤの条件で雨天時を想定した濡れた路面(ウエット路面ともいいます)では、新品タイヤと5分山タイヤは乾いた路面と大差がなかったものの、2分山タイヤで1.7倍、5分山スタッドレスタイヤ(同4.5mm)では1.4倍も制動距離が伸びました。これは溝が浅くなったことによる排水性の低下が主な原因です。一方、濡れた路面でハンドルを切りながら減速を行なう旋回ブレーキテストでは、新品タイヤが最短距離で止まれた上に旋回時の外側への膨らみ量が小さく、残り溝が浅くなるに従って制動距離を必要とし、さらに旋回時の膨らみ量が大きいことがわかりました。※溝の深さは、タイヤの接地面で計算。タイヤの山は、新品の溝の深さから使用限度1.6mmを引いた数値を10分山として計算。

タイヤの残り溝はどこまで残っていれば使用することができるの?
タイヤの残り溝はどこまで残っていれば使用することができるの?

タイヤの使用限度は法令により、タイヤの接地面に刻まれた溝の深さが1.6mm以上と定められています。また、スタッドレスタイヤの冬用タイヤとして使用限度は、新品タイヤから50%摩耗した状態で現れる段差(プラットフォーム)が周囲と同じ高さまでと定められています。摩耗が進み、プラットフォームが、周囲と同じ高さまで達した場合であっても、冬用タイヤとしてではなく、ノーマルタイヤとして使用することは可能ですが、その場合グリップ力が低下し、制動距離は伸びるので注意が必要です。使用限度は、ノーマルタイヤと同じくタイヤの溝の奥にあるスリップサインが出るまでとなっています。しかしながら、溝の深さが使用限度を超えていなくても、タイヤにひび割れなどが発生している場合は使用を控え、新しいタイヤに交換する必要があります。

2015年08月現在

JAFチャンネル「雨天時に初めてわかる摩耗タイヤの危険性」
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